研究者のつぶやき

北米で研究をしていた研究者のサブブログ。独自ドメイン試用中

2年間の研究留学を終えて

前回記事と話が若干前後するが、2年間の研究留学を終えて帰国した。

 
 
研究成果としては筆頭著者 (の1人)として論文1報 (PLoS One), 共著者 (3rd author)として論文1報 (Sci. Rep.)をPublish. IF的には10くらい増えた感じ。あと2つ書く予定で、うち1つは執筆の最終段階に入っていて、もう1つは年内に投稿予定。
 
 
 
正直、時間は全然足りなかった。せめてあと1年、いや半年でもあれば、未出版の2つをもっといいデータで形にできたかもしれない。最初の2報は実験技術として元々自分が持っていたものを、ラボで既に走っていたテーマに加えたものなので、そこまで時間を要しなかったが、こちらにきて新たに習得した技術で一定のものを形にするには、技術をモノにしてから2年は欲しかった。
 
最後の2週間は、最初からそうしておけば良かったのではないか、と思うくらい実験に没頭した。本来ならもっと前に出ていたはずのデータ。実験にトラブルがあってようやく解決したのがこのタイミングだったのもある。家族には迷惑をかけたが、この2週間で出したものが3報目の論文の主要なデータになるので、できるだけ早く形にしたい。
 
 
 
ボスからは、PIとポスドクとしての関係はこれで終わりだが、研究仲間としての、メンター・メンティーとしての関係はこれからも続く旨の言葉をもらった。データには厳しかったが、自分の聴覚障害にも配慮してくれ、暖かい環境で仕事ができた。感謝の気持ちしかない。
 
現在もさっそくボス・共著者とメールのやりとりをしている。強烈なプレッシャーをうける日々はまだまだ続く。